この記事を読むと、
- バレーボールのビデオ判定(チャレンジシステム)について理解できる
- ビデオ判定の要求方法が分かる
などの効果が期待できます。
近年になってスポーツ界ではビデオ判定が取り入れられているのはご存じでしょうか?
メジャーなスポーツでは野球での”リクエスト”、テニスの”チャレンジ”などがありますよね。
バレーボールにおいてもビデオ判定(チャレンジ)が取り入れられています。
今回はこのチャレンジについてご紹介していきたいと思います。
チャレンジシステムとは
チャレンジシステムとは、バレーボールにおいて審判の判定に対し不服な場合にビデオ判定を要求できるシステムの事です。
審判と言えど人間ですので、目で確認できる限度があるためミスはつきものです
目的
チャレンジシステムが取り入れられた目的は、対戦する両チームに対して公平なジャッジを行うためです。
審判のジャッジがどちらかに偏っていたら、チームとしては不服ですよね。(そんなことはありませんが…)
また、審判も人間ですので目で追い切れる範囲に限界があるため選手からの意見も積極的に取り入れようという狙いもあるのかと思います。
導入時期
バレーボール競技にて、チャレンジシステムが導入され始めた時期は2014年頃です。
他のスポーツのビデオ判定の導入時期を以下にまとめてみました。
導入時期 | |
野球 | 2010年 |
ラグビー | 2008年 |
テニス | 2006年 |
相撲 | 1969年 |
他のスポーツと比較すると、バレーボール競技へのビデオ判定導入の歴史は浅く課題も多くあるのが現状です。
チャレンジシステムの仕組み
チャレンジシステムの仕組みとしては、12台のカメラでコートを様々な角度からカメラで撮影し、各チームからチャレンジの要求があった際に、審判がビデオを見ながら再ジャッジを行うというものです。
※ボールのイン・アウトの判定時のみCGを使ったアニメーションでの確認(カメラでは選手が遮ってしまいカメラで上手く捉えられない場合があるため)。
要求出来るタイミングっていつ?
チャレンジを要求するタイミングとしては、審判のジャッジ直後(ジャッジに対して不服な場合)と相手プレーに反則があった時に要求することができます。
チャレンジを要求できるプレーについては以下の4つがメインになります。
アンテナ接触
ボールがアンテナに接触した場合は反則になります。
ボールがアンテナに接触があるかどうかをビデオを見て判定します。
ワンタッチ
スパイクしたボールが一見アウトでも、相手ブロックへの接触があれば得点になります。
ボールがブロックに飛んだ選手の手に当たっているかどうかをビデオを見て判定します。
ネットタッチ
ブロックまたはスパイクの時にネットに触れてしまうと反則になります。
ネット際でのプレー時に、ネットタッチがあったかどうかをビデオを見て判定します。
ボールのイン・アウト
ボールがコート内に入ったかどうかの判定になります。
ボールの軌道をCGにて再現し、サイドラインまたはエンドライン内に入ったかどうかを判定します。
サーバーのラインフォルト
サーブを打つ際にエンドラインを踏んでしまうと反則になります。
サーブを打った時に、エンドラインを踏んでいるかどうかをビデオを見て判定します。
これらの反則についてはこちらのページ(バレーボール専門用語と反則について)にて詳しく紹介していますのでご参考に。
誰が要求出来るのか?
チャレンジを要求できるのは原則チームの監督です。
監督が不在の場合は、チームのキャプテンが代わりにチャレンジの要求をすることができます。
要求できる回数は?
チャレンジを要求できる回数は、各チーム1セット中に2回までです。
ただし、チャレンジが成功の場合は回数は減りません。
すなわち、1セット中に2回失敗するまで要求が可能です。
ジャッジに対して不服な場合は、積極的に使っていきましょう。
最近の使われ方
最近の試合ではタイムアウト代わりに使われるような場面も多く見られます。
この目的としては、相手チームの流れを断ち切ることや選手の気持ちを落ち着かせるためです。
チャレンジの際は審判がビデオを確認する都合上試合が一旦中断されてしまうためやむを得ない事ではありますが…。
明らかに正しいジャッジに対してのリクエストは審判のやる気を削いでしまう原因にもなりかねません。
しっかりと導入された理由を理解して運用していってもらいたいですね。
そのため、第二のタイムアウトといった形で使われる場合があるため導入した協会の方も頭を悩ませています。
ビデオによる確認時間を早められる工夫等が現在の課題となっています。
まとめ
今回は、バレーボールのビデオ判定(チャレンジ)について紹介させていただきました。
他のスポーツと比較してもバレーボールにおけるビデオ判定の導入の歴史は浅く、まだまだ問題点も多く残っているのが現状です。
ただし、今までは見過ごされてきたプレーについてもしっかりとジャッジすることができるようになってきています。
本来の目的とは違った使い方はお勧めできませんが、ジャッジに対して不服な場合は積極的に使っていきましょう。
以上になります。
この記事を読んで何か抱えている問題や課題解決きっかけとなれば嬉しいです!
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