この記事を読むと、
- セッターの役割について理解できる
- アタッカーにとって理想的なトスが分かる
- セッターとしての差がつくポイントが分かる
などの効果が期待できます。
目立たないけど実はカッコいいい⁉ そんなポジションがセッターです!
バレーボールの指令塔とも呼ばれるセッターに憧れてバレーボールを始めた人も多いのではないでしょうか?
「トスがスパイカーと合わない」という経験をしている人が多いのではないでしょうか。
しかし、良いトスについてセッターの認識とアタッカーの認識が一致していない場合が多いです。
そこで今回は、セッターの役割と理想の良いトスについて紹介していきます。
セッターの役割
セッターとは、コート内でアタッカーに向けてトスアップをするポジションになります。
バレーボールにおいてセッターは司令塔とも呼ばれ、役割としてはゲームメイクになります。
すなわち、セッターによってチームは変わるといっても過言ではありません。
そんなセッターについて詳しく紹介してきます。
セッターのポジションはどこなの?
セッターの選手のポジションはチームによって様々ですが、多く採用されているのはライトのポジションです。
理由としては、ライトポジションに配置するのが理にかなっているためです。
詳しく説明すると、人間の多くが”右利きの選手”であることが多く、チームのエースの選手の打ちやすい状況を整えることを考えるとエースはレフトに配置するのが最善手となります。
次に、コート内で一番ボールに触る機会が多いセッターがトスアップしやすい位置を考えると、ライトポジションが最も効率の良いポジションになるためです。(センターに配置した場合、レシーブする選手の位置によって体の向きをける必要があるため)
セッターに求められるスキル
セッターはチームの司令塔でもあるため、常に相手のコートと味方のコート内の状況を把握しておく必要があります。
自分のコートと相手のコートの状況を把握し、どのように攻めるのかなどを瞬時に考えて攻撃を組み立てるため、頭の回転の良さも大切な要因になってきます。
また、チーム内で最もボールに触れる回数が多いためボールのコントロールも非常に重要です。
ボールのコントロール向上のために、ボールに触れる時間を増やすことをオススメします。
パスが丁寧な人や頭の回転が早い人、チームの中心となって活躍したい人にはピッタリなポジションですよ!
セッターの心に響く名言
私自身も学生時代はセッターとしてプレーしており、ハイキューの中の下記のセリフがとても気に入ってます。
「アンダーは腕2本、オーバーは指10本、よりいっぱいのもんで支えたいねん」
出典:ハイキュー第32巻
ボールを支える数が多いほど安定感も増すため、セッターを務める人はやはりオーバーハンドによるトスアップにこだわりをもって欲しいです。
また、トスは上げるというよりも支えるイメージの方が安定しアタッカーも打ちやすいトスアップにつながります。
理想のトスとは?
セッターをやっていると「理想のトスって何?」と悩むことが多いです。
私自身も学生の頃は多くのトスを上げてきましたが、自分が良いと思ったトスでもスパイカーは軟打やフェイントで返すこともありトスが悪いのかな?と疑問になりながらプレーしていました。
では『理想のトスとは何なのか?』
それは、スパイカーが打ちやすいトス以上に良いトスはありません。
つまりセッターとしてやるべきことは、トスアップの個人練習よりもスパイカーの人とコミュニケーションをしっかりと取りどんなトスが欲しいのかを理解することです。
良いセッターを目指すのであれば、支配者セッターではなく司令塔セッターを目指しましょう。
✖️支配者セッター:「相手のブロッカーを引き離したいから、低めの早いトス打ってね!」
◯司令塔セッター:「ネットから離れた高めのトスが欲しい(スパイカーの要望)、ネットから離れた高めのトス上げたから打ってね!(セッターの希望)」
結果的に同じトスでも、トスの前提であるスパイカーの気持ちを確認することがとても大切です。
スパイカーとの息が合わない場合は、先ずはチームのメンバーとコミュニケーションを取ってみてください。
※スパイカーの求めるトスに応えられていない場合は、自分のレベルアップも必要です。こちらの練習方法も参考にしてみて下さい。
理想のトスに付加価値を
次は、セッターとしてトスアップの技術を高める方法についてご紹介していきます。
”スパイカーの欲しいトスを上げることが理想のトス”だと前述しましたが、ここにセッターとして付加価値を付けると他の選手よりも一つレベルが上がります。
具体的な事としては、相手ブロックの枚数を減らしてあげるということ。
そのためには、どこにトスを上げるのかを相手ブロッカーにギリギリまで気づかれないことが大切です。
トスをレフト・センター・ライトに上げる場合で、トスアップの際にボールを捉える位置を同じにすることを意識しましょう。
意外とセッターの構えを見ただけでどこに上がるのか予想できてしまう人が多いんです。
トス練習の一番効果的な練習方法としては、まずは自分がボールを捉えている位置を第三者目線で確認してもらい修正することをオススメします。
自分が思っている以上に、ボールを捉える位置は癖が出やすいため自分で判断するのは難しいです。
一朝一夕でマスターできるものではありませんが、練習と試合での確認を繰り返し、少しづつ磨いていきましょう。
ここを修正すればブロックの枚数を少しでも減らすことに繋がるでしょう。
ワンランク上のトス技術についてはこちらの記事でも紹介していますので参考にしてみて下さい。
今回の学びと活かし
今回はセッターの役割とトスへの付加価値について説明させて頂きました。
付加価値を付けることで他人との差別化を図ることができ、自分の価値を高めることに繋がります。
セッターはバレーボール競技ならではのポジションですが、付加価値の提供については日常生活においてとても大切です。
単純に与えられたタスクをこなしているだけ、言われたことだけをやっていたりしませんか?
あなたが今取り組んでいる仕事または作業の次には、それを使う(見る)人がいます。
そのような次に使う人のために、”より使いやすいもの”、”より扱いやすいもの”になるように付加価値(工夫)を加えることで周りからの評価があがったり、自身のレベルアップにも繋がっていきますよ!
まとめ
今回の記事では、セッターの役割と練習方法について紹介させていただきました。
チームの司令塔とも呼ばれるセッターは、ボールに触れる回数が一番多いポジションであるためボールコントロールと、コート内の状況を常に把握した上でのセットアップが求められます。
ボールのコントロールを上げるためには、常にボールに触れ体の一部のように扱えるようすることを目標にしましょう。
また、セッターとしてセットアップへのこだわりを持ってもらいたいです!
単純にボールを上げるのではなく、イメージとしては”アタッカーの元までボールを支える”です。
そうすることで、アタッカーが打ちやすい優しいトスアップに繋がっていきます。
アタッカ―にとって打ちやすい以上に最高のトスはありません。
チームメイトが求めるトスの種類を把握し、求められるトスを上げ続けて下さい。
また、単純にトスをあげるだけでなく少しでもブロック枚数を減らせるように、付加価値をつけたトスアップをすると他の選手との差をつけられますよ!
以上になります。
この記事を読んで何か抱えている問題や課題解決のきっかけとなれば嬉しいです!
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