「いつ動けばいい?」「フォーメーションと何が違う?」——そんな疑問をこの記事で一気に解消します。図解と具体例で、試合で使える知識をわかりやすく整理しました。
ローテーションとは?
ローテーションとは、サイドアウト(相手サーブ権中に自チームが得点)を取った瞬間に、コート上の6人全員が時計回りに1ポジション移動するルールです。
サイドアウト = 相手チームにサーブ権があるときに、自チームが得点を取ること
コートのポジションは下図のように番号で管理されています。

サイドアウトが取れるたびに、各選手が時計回りに1マスずつ移動します。①→②→③→④→⑤→⑥→①… と順番に回っていくイメージです。
1.①バックライト(サーブを打つ位置) サーブ
↓サイドアウト獲得 時計回りに移動
2.②バックセンターへ
↓サイドアウト獲得 時計回りに移動
3.③バックレフトへ
↓サイドアウト獲得 時計回りに移動
4.④フロントレフトへ
↓サイドアウト獲得 時計回りに移動
5.⑤フロントセンターへ
↓サイドアウト獲得 時計回りに移動
6.⑥フロントライトへ → ①に戻る







「分からない」2大原因を解消する
① タイミングの誤解
最も多い勘違いが「得点を取ったら毎回ローテーション」という思い込みです。実際は相手サーブ権中に得点した場合のみ移動します。
サイドアウト(相手サーブ権)
✓ ローテーションする
相手のサーブを返して得点した場合は、時計回りに1ポジション移動します。
自チームサーブ権
✗ ローテーションしない
自チームのサーブ中に得点しても、ポジションは動かしません。

よくある疑問 Q&A
Q.レフトの選手がライトにいる場合、攻撃はどうすればいいの?
A.ライト側でそのまま攻撃に参加するか、センター・レフトに回り込んで攻撃する2通りがあります。ただし、回り込む場合は相手のサーブが打たれるまでローテーション位置を崩さないよう注意が必要です。


Q.セッターがフロントで、攻撃枚数が二枚の時の攻撃方法はどうすればいいの?
A.2枚のローテーションは工夫が必要です。2人のコンビネーション攻撃を組んだり、バックアタックを絡めたりして、相手に的を絞らせないようにしましょう。
コンビネーション攻撃については、こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
フォーメーションとは?
フォーメーションとは、ローテーション後に各選手が本来の守備位置へ戻ることです。中高生のうちは「与えられたポジション(レフト・センター・ライト)に戻ってディグに備える」という認識で十分です。
セッターの位置によってS1〜S6と呼ばれます。
- S1:セッターがバックライトの位置
- S2:セッターがフロントライトの位置
- S3:セッターがフロントセンターの位置
- S4:セッターがフロントレフトの位置
- S5:セッターがバックレフトの位置
- S6:セッターがバックセンターの位置


このローテーションでは、フォーメーションの時にフロント”OH(レフト)”と”OP(ライト)”が入れ替わり、バックでは”OH”と”MB”が場所を入れ替わる形になります。


このローテーションでは、フォーメーションの時にフロントの”OP”と”MB”が入れ替わり、バックでは”S”と”MB”、”OH”の全員が場所を入れ替わる形になります。


このローテーションでは、フォーメーションの時にフロントの”MB”と”OH”が入れ替わり、バックで全員が場所を入れ替わる形になります。


このローテーションでは、フォーメーションの時にフロントの”S”と”OH”が入れ替わり、 バックでは場所も入れ替わりはありません 。


このローテーションでは、フォーメーションの時にフロント”S”と”MB”が入れ替わり、バックでは”OP”と”OH”が場所を入れ替わる形になります。


このローテーションでは、フォーメーションの時にフロントの”MB”と”OH”が入れ替わり、 バックでは全員が場所を入れ替わる形になります 。
最初は難しいかもしれませんが、フォーメーション=自分の守備位置に戻ると考えると覚えやすいですよ。
ただし、フォーメーションといっても相手チームによって様々な形で組むため多種多様です。
大学生以上になってくると、第1ローテーションではレフト(フォーメーションの時)を守るが、第3ローテションではセンター(フォーメーションの時)といった体型を取ることがザラにありますので各チームでのフォーメーションはしっかりと確認しておきましょう。
フォーメーションはチームの戦略の部分になりますので、しっかりと覚えて試合を有利に進めてください。
フォーメーションを組むタイミング
フォーメーションを行うタイミングはサーブ権の有無により異なります。
自チームサーブ権あり
サーブを打った直後
味方がサーブを打ったら、素早く自分の守備位置に移動します。
相手サーブ権あり
ボールが相手コートに渡ったとき
サーブレシーブ〜スパイク後、ボールが相手コートに返った瞬間に移動します。
実践フォーメーション例:3つのパターン
ここでは、相手のスパイカーポジション別にフォーメーションの形の一例をあげて紹介していきます。
今回はレフト、センター、ライトからの攻撃の3パターンを例に紹介していきます。
パターン1:相手がレフトからの攻撃の場合

今回のフォーメーションの目的は、相手の攻撃はクロスを主にブロックでしっかりと対応し、抜けてきたボールをしっかりとレシーブで対応するという形を取ろうと考えています。
フォーメーションによる各選手の対応は下記のようになります
- クロススパイクに対するブロックの強化→1番、2番の選手
- フェイントへの対応 →3番の選手
- クロススパイクへのレシーブ対応 →4番の選手
- ワンタッチボールへの対応 →5番の選手
- ストレートスパイクへの準備 →6番の選手
パターン2:相手センターからの攻撃の場合
今回のフォーメーションの目的は、相手のスパイカーのストレートとレフト側への攻撃をブロックで対応し、コート奥へ抜けてきたボールとフェイントなど手前のボールの取りこぼしが無いような形を取ろうと考えています。
フォーメーションによる各選手の対応は下記の通りになります
- ストレートとクロススパイクに対するブロックの対応→1番、3番の選手
- フェイントへの対応 →2番、4番の選手
- ワンタッチボールへの対応 →5番の選手
- ターン攻撃(ライト側への攻撃)への対応 →6番の選手

パターン3:相手ライトからの攻撃の場合
今回のフォーメーションの目的は、相手のストレート側への攻撃にはブロックで対応し、主にクロスへの攻撃を誘導しクロススパイクをレシーブでしっかりと対応する形を考えています。
フォーメーションによる各選手の対応は下記の通りになります 。
- ストレート側への攻撃に対するブロックの対応→1番、3番の選手
- インナークロススパイクへの対応 →2番の選手
- フェイントへの対応 →4番の選手
- ワンタッチボールへの対応 →5番の選手
- クロスボールへの対応 →6番の選手

相手スパイカーの特徴を把握し、予測されるボールへ対応できるようにフォーメーションを組んでいきましょう!
ディグのフォーメーションの基礎についてはこちらの記事でも紹介していますので、参考にしてみて下さい。
まとめ
ローテーションとフォーメーション、最初は難しく感じますが、整理すると2つのシンプルなルールです。
① サイドアウトを取ったら時計回りに1マス動く(ローテーション)
② ローテーション後、本来の守備位置に戻る(フォーメーション)
フォーメーションに「正解は一つ」ではありません。相手チームの攻撃パターンを読んで、自チームなりの守備隊形を作り上げていくのが醍醐味です。攻撃だけでなく守備の組み立てにも、ぜひ楽しんで取り組んでみてください。
バレーボールの反則ルールについてはこちらの記事で詳しく解説しています。


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