この記事を読むと、
- バレーボールにおけるローテーションについて理解できる
- バレーボールのフォーメーションについて理解できる
などの効果が得られます。
バレーボールの”ローテーション”はご存じでしょうか?
「いつローテーションすればいいの?」「ローテーションはどう動けばいいの?」といった疑問をよく耳にします。
ローテーションは6人制バレーボールにおいて、知らないと試合ができないほど重要です。
ローテーションの内容自体はシンプルですので、ここで学んでいってください。
それではバレーボールのローテーションについて解説していきます!
バレーボールのローテーションとは?
バレーボールにおけるローテーションとは、サイドアウトを取った際に時計回りに一つ位置を移動することです。
※サイドアウト:相手チームにサーブ権があるときに自チームが得点を取ること
言葉で伝えても伝わりにくいのがローテーションなので、図を使って説明していきますね!
今回はバックライトをスタートとして説明していきます。
①:バックライト
↓サイドアウトを取る↓
②:バックセンターへ移動
↓サイドアウトを取る↓
③:バックレフトへ移動
↓サイドアウトを取る↓
④:フロントレフトへ移動
↓サイドアウトを取る↓
⑤:フロントセンターへ移動
↓サイドアウトを取る↓
⑥:フロントライトへ移動
↓サイドアウトを取る↓
①:バックライトへ移動(サーブを打つ)
ローテーションは矢印の順(時計回り)に移動していくというシンプルな動作になります。
ローテーションが分からない原因はこれ!
ローテーションが分からないという人の多くの原因は、「ローテーションを行うタイミングが分からない」、「ローテーションとフォーメーションがごっちゃになってしまっている」などの場合が多いです。
それぞれの原因について解説していきます。
ローテーションを行うタイミング
相手チームにサーブ権がある時に得点を奪うことができたら、時計回りにポジションを一つ移動しましょう。
自分のチームにサーブ権がある場合は、得点を取った場合でもローテーションはしません。
私自身もバレーボールを始めたての頃は、混ざって分からずに悩んでいた時期がありました。
一つずつ確認しながらローテーションを覚えていきましょう。
ローテーションとフォーメーションが混ざっている
ローテションが分からないという人は、フォーメーションと混ざってしまっていることが考えられます。
フォーメーションは、ローテーションを行った後に行う本来のポジションに移動することです。
フォーメーションの詳細については後程説明していきますので、ローテーションと併せて覚えておきましょう。
よくある疑問
ローテーションについてよくある疑問について紹介・解説していきます。
Q.レフトの選手がライトにいる場合の攻撃はどうすればいいの?
A.攻撃方法としては、ライト側で攻撃に入るまたは、センターやレフトに回って攻撃をするなどの方法があります。
※センターまたはレフトへ回り込んで攻撃する際は、相手サーブが打たれるまでローテーションの位置を崩さないように注意が必要です。
Q.セッターがフロントで、攻撃枚数が二枚の時の攻撃方法はどうすればいいの?
A.攻撃が二枚のローテションは、少し回すのが難しくなります。二枚の攻撃でコンビネーションを組んだり、バックアタックを組み込むなど相手に的を絞らせないように工夫が必要になります。
コンビネーション攻撃については、こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
バレーボールのフォーメーションとは?
バレーボールには、”ローテーション”と対になるで”フォーメーション”という言葉があります。
フォーメーションとは、自軍の守備体系のことを指します。
簡単に説明すると、ローテーションで自分の守備位置とは違う位置に移動してしまうため、相手から攻撃を受ける際に(ディグの時)自分の元の守備の位置に戻ることです。
中学校や高校までは自分が与えられたポジション(レフト、ライト、センター)の位置に戻ってディグに備えるという認識で大丈夫です。
各ローテーション毎のフォーメーションについて、簡易図を使って説明していきます。
セッターの位置によりS1~S6ローテーションと呼ばれていますので、覚えてみてくださいね。
- S1:セッターがバックライトの位置
- S2:セッターがフロントライトの位置
- S3:セッターがフロントセンターの位置
- S4:セッターがフロントレフトの位置
- S5:セッターがバックレフトの位置
- S6:セッターがバックセンターの位置
このローテーションでは、フォーメーションの時にフロント”OH(レフト)”と”OP(ライト)”が入れ替わり、バックでは”OH”と”MB”が場所を入れ替わる形になります。
このローテーションでは、フォーメーションの時にフロントの”OP”と”MB”が入れ替わり、バックでは”S”と”MB”、”OH”の全員が場所を入れ替わる形になります。
このローテーションでは、フォーメーションの時にフロントの”MB”と”OH”が入れ替わり、バックで全員が場所を入れ替わる形になります。
このローテーションでは、フォーメーションの時にフロントの”S”と”OH”が入れ替わり、 バックでは場所も入れ替わりはありません 。
このローテーションでは、フォーメーションの時にフロント”S”と”MB”が入れ替わり、バックでは”OP”と”OH”が場所を入れ替わる形になります。
このローテーションでは、フォーメーションの時にフロントの”MB”と”OH”が入れ替わり、 バックでは全員が場所を入れ替わる形になります 。
最初は難しいかもしれませんが、フォーメーション=自分の守備位置に戻ると考えると覚えやすいですよ。
ただし、フォーメーションといっても相手チームによって様々な形で組むため多種多様です。
大学生以上になってくると、第1ローテーションではレフト(フォーメーションの時)を守るが、第3ローテションではセンター(フォーメーションの時)といった体型を取ることがザラにありますので各チームでのフォーメーションはしっかりと確認しておきましょう。
フォーメーションはチームの戦略の部分になりますので、しっかりと覚えて試合を有利に進めてください。
フォーメーションを行うタイミング
フォーメーションを行うタイミングはサーブ権の有無により異なります。
- サーブ権がある場合
サーブ権がある場合は、味方の選手がサーブを打った後に素早くフォーメーション(自分のポジションに移動)を組みましょう。
- サーブ権がない場合
サーブ権がない場合は、自コートから相手コートにボールが返った時(サーブレシーブ~スパイクを打った後、サーブレシーブが相手コートに直接返った時等)にフォーメーションを組みましょう。
フォーメーションを行うタイミングは明確にはありませんが、今回紹介したタイミングで行う場合が大半を占めています。
参考にしてみてください。
実際のフォーメーション紹介
ここでは、相手のスパイカーポジション別にフォーメーションの形の一例をあげて紹介していきます。
今回はレフト、センター、ライトからの攻撃の3パターンを例に紹介していきます。
パターン1:相手がレフトからの攻撃の場合
今回のフォーメーションの目的は、相手の攻撃はクロスを主にブロックでしっかりと対応し、抜けてきたボールをしっかりとレシーブで対応するという形を取ろうと考えています。
フォーメーションによる各選手の対応は下記のようになります
- クロススパイクに対するブロックの強化→1番、2番の選手
- フェイントへの対応 →3番の選手
- クロススパイクへのレシーブ対応 →4番の選手
- ワンタッチボールへの対応 →5番の選手
- ストレートスパイクへの準備 →6番の選手
パターン2:相手センターからの攻撃の場合
今回のフォーメーションの目的は、相手のスパイカーのストレートとレフト側への攻撃をブロックで対応し、コート奥へ抜けてきたボールとフェイントなど手前のボールの取りこぼしが無いような形を取ろうと考えています。
フォーメーションによる各選手の対応は下記の通りになります
- ストレートとクロススパイクに対するブロックの対応→1番、3番の選手
- フェイントへの対応 →2番、4番の選手
- ワンタッチボールへの対応 →5番の選手
- ターン攻撃(ライト側への攻撃)への対応 →6番の選手
パターン3:相手ライトからの攻撃の場合
今回のフォーメーションの目的は、相手のストレート側への攻撃にはブロックで対応し、主にクロスへの攻撃を誘導しクロススパイクをレシーブでしっかりと対応する形を考えています。
フォーメーションによる各選手の対応は下記の通りになります 。
- ストレート側への攻撃に対するブロックの対応→1番、3番の選手
- インナークロススパイクへの対応 →2番の選手
- フェイントへの対応 →4番の選手
- ワンタッチボールへの対応 →5番の選手
- クロスボールへの対応 →6番の選手
相手スパイカーの特徴を把握し、予測されるボールへ対応できるようにフォーメーションを組んでいきましょう!
ディグのフォーメーションの基礎についてはこちらの記事でも紹介していますので、参考にしてみて下さい。
まとめ
今回はバレーボールのローテーションとフォーメーションについて紹介させて頂きました。
- 実例を交えたローテーションの解説
- フォーメーションの一例の紹介
初めて聞くと難しいという印象を受けやすいのがローテーションとフォーメーションですが、実際に原理を理解できればすぐに行動に落とし込める内容だと思っています。
実際の行動まで結び付けてもらえたら嬉しいです。
また、フォーメーションについては正解は一つだけではありません。
各チームでどのように対応するのか、想像力を膨らませると自然と取るべき守備位置は導き出せると思います。
是非、攻撃面だけではなく守備の面でも楽しみながらバレーボールをプレーしてみて下さい。
以上になります。
この記事を読んで何か抱えている問題や課題解決きっかけとなれば嬉しいです!
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