試合の流れを掴もう!バレー用語「サイドアウト」と「ブレイク」って何?

バレーボール教室

この記事を読むと、

  • ”サイドアウト”について理解できる
  • ”ブレイク”について理解できる
  • バレーボールの試合中の流れを掴むためのポイントが分かる

などの効果が期待できます。

バレーボール中継を見ていると、「ここは一本でサイドアウトを取って行きたいですね」や「ブレイクポイントが欲しいところですね」などの専門用語を聞いたことありませんか?

この”サイドアウト”や”ブレイク”という単語は、バレーボールをやったことがある人にとっては当たり前ですが、ルールを知らない人にとっては「何のこっちゃ?」と意味がわかりませんよね(笑)

しかし、バレーボールにおいては”サイドアウト”と”ブレイク”という考え方は非常に重要なんです。

この記事では、試合展開を考える上で大切な”サイドアウト”と”ブレイク”について紹介していきます。

サイドアウトとブレイクって何?

先ずは、試合展開を考える際や分析の際にポイントとなる”サイドアウト”とブレイク
について説明していきます。

サイドアウト

サイドアウトとは、サーブレシーブ側のチームがラリーを制し得点を取ることです。

よく試合中に”一本切ってこー”といった掛け声を聞くことがありますが、まさに「サイドアウトを取ろう」という意味になります。

相手の流れを切るために必要なのがサイドアウトになります。

ブレイク

ブレイクとは、サーブ権があるチームがラリーを制し連続得点を取ることです。

試合中には、”ナイスサーブ”といった掛け声を聞くことがあると思いますが、こちらの掛け声については「ブレイク取ろう」という意味になります。

自分のチームが流れに乗っていくために必要なのがブレイクです。

次に、実際にサイドアウトやブレイクをするために大切なコツについて紹介していきます。

試合の流れを掴むには?

バレーボールは試合の流れが勝ち負けを大きく分ける上に、試合の流れは非常に変わりやすいです。

そのために、流れを掴む事(ブレイク)と相手に流れを渡さない事(サイドアウト)が重要です。

次に、”サイドアウト”と”ブレイク”を取るためのポイントについて実例を合わせながら紹介していきます。

サイドアウトを取るためのポイント

バレーボールの試合において、ブレイクするよりもサイドアウトを取る方が容易です。

逆に言えば、サイドアウトを取れないと試合展開は相手チームが有利に進んでいくことになります。

ラリー中に相手の流れを切るために磨くべきプレーがありますので紹介していきます。

  1. レセプション技術の向上
  2. 二段トスの精度

レセプション技術の向上について

バレーボールにおいて、ラリーの初めはレセプションから始まります。

男子バレーにおいてはレセプションの返球により6割が決まってしまうと言われるほど重要です。

その理由としては、返球が乱れてしまう事で”レセプション側のチームの攻撃が単調になってしまい有効な攻撃ができないこと”や”相手ブロッカーがマークすべきスパイカーを絞りやすくなりブロックされやすくなってしまうこと”が挙げられます。

※サーブレシーブが短い場合の攻撃例を参考にご紹介します

ポジションの紹介

OH:レフトプレイヤー

OP:ライトプレイヤー

MB:センタープレイヤー

S:セッター

L:リベロ

レセプションの返球が短い場合、

  1. MBが使えなくなる
  2. 攻撃の選択肢が絞られる(レフトからの攻撃orライトからの攻撃)
  3. 相手のブロッカーが的を絞りやすくなる(レフト攻撃orライト攻撃のみ)

上記の理由から、有効な攻撃を仕掛られる可能性が減ってしまいます。

そのため、レセプションの返球を正確(AキャッチまたはBキャッチ以内)にできるように技術の向上に努めましょう!

二段トスの精度について

レセプションの重要性について前述しましたが、とはいえ100%正確に返球することはとても難しいです。

そんな時のために、乱れてしまった際の対策を練っておくことも重要になってきます。

その対策が二段トスの精度の向上です。

乱れてしまったからといってあとはスパイカー任せというのは、ちょっと冷酷過ぎますよね。。。(笑)

スパイカーが望んでいるトスをセッター以外の人でもあげられるように練習しておくことが大切です。

乱れた際にも最低限サイドスパイカーが気持ちの乗ったスパイクを打ち込めるようチームで準備をしておくことが、サイドアウトを取る確率を上げるためにとても重要です。

実際のご紹介

※今回の例としては、レセプションが短くセッターがトスを上げられない場合を想定しています

レセプションが乱れてしまった場合、(フロントのOHがレセプションを行い、スパイクの助走が取れていない)

OHの選手がトスを上げるため、レフトの選択肢のみとなるためトスの精度により得点の有無が決まります。

良い二段トスの場合

→レフトからスパイクを打つOPの選手がしっかりと助走を取り力のこもったスパイクを打ち込むことが可能となり、相手のブロックも吹き飛ばすことが出来る可能性があります。

悪い二段トスの場合

→レフトからスパイクを打つOPの選手が十分な助走が取れず、スパイクにも力が入らずブロックに捕まってしまう、又は上手くワンタッチを取られチャンスボールを与えてしまう可能性が高くなります。

セッター以外の選手が二段トスを丁寧に上げることは、チームとして最低限の仕事になりますので、しっかりと準備をしておきましょう。

次にブレイクを取るためのポイントについて紹介していきます。

ブレイクするためのポイント

試合に勝つためには必ずブレイクポイントが必要になります。

ブレイクを取るためのキーとなるプレーがありますのでご紹介していきます。

  1. サーブの強化
  2. ブロックの強化

サーブの強化について

ブレイクを取る上で最も重要なのがサーブになります。

Vリーグや代表レベルになってくると、レセプションがA~Bキャッチ以内だと8割以上の確率でサイドアウトを取られてしまうデータも出ています。

すなわち、入れるだけのサーブだとサーブ権を持っている意味が無いという事になります。

レシーブの返球がCキャッチ以下と相手を崩せるように、強力なジャンプサーブまたは的確なコースを狙えるようなサーブを打てるようにサーブ技術を磨くことをオススメします。

ブロックの強化について

ブレイクを取る上でサーブに次いで重要なのはブロックになります。

サーブで相手を崩して、相手の攻撃が単調になったところをブロックで仕留めるという形が理想的な展開です。

ブレイクを取る上でサーブ権があるチームは相手のスパイクを受けてからの切り返しで得点を取る必要があります。

切り返して得点を重ねるためにブロックが重要ですが、完璧なシャットアウトは必要ありません(できれば尚良し)。

ブロックの主な目的としてはワンタッチを取って相手のスパイクの威力を緩和することです。

相手の攻撃を自軍のブロックの網に引掛けて、こちらの理想とする形での攻撃展開を繰り広げていきましょう!

贅沢を言うならば、ブレイクを取る上で理想的な形は”サーブ&ブロック”です。

サーブで相手を崩して、ブロックで仕留め連続してブレイクを奪い試合を優位に進めていきましょう!

今回の学びと日常生活への活かし

今回はブレイクとサイドアウトという、試合中の流れについて紹介していきました。

バレーボールに限らず、良い流れと悪い流れというのは存在します。

良い流れの場合はあまり問題はありませんが、悪い流れの時に頑張れるかで他人の差が出てきます

例えると、部活の練習後の勉強時間です。

体は練習後で疲れ切ってしまっているが、宿題等のやらなければならないことがあったとします。

これが、練習がオフの日であればスムーズに始められると思います。

しかし、オフではない場合は何とかして始められなければなりませんよね。。。

このような場面で頑張れるかどうかで大きな境目になってきますので、頑張れる人を目指してみて下さい。

手が付けられないという人にコツを紹介するならば、始めるハードルを極限まで下げることです。

宿題を終わらせることを目的としてしまうと、内容や量に圧倒されてしまうため手を付けられなくなってしまいます。

まずは、一つ問題を解くことを目的としてみましょう。

最初の”宿題に手を付けるという壁”を乗り越えれば、自然と手が進んでいく場合が多くありますよ!

※手を付けられないほど疲れている場合は、体を休めるなど別途対処をしましょう

まとめ

今回は、バレーボールにおける専門用語の”サイドアウト”と”ブレイク”について紹介させて頂きました。

サイドアウトの目的としては、相手の流れを流れを断ち切ることです。

その為に、重要となるレセプションと二段トスの精度を上げることがサイドアウトを取るために大切なポイントとなります。

ブレイクの目的としては、自分のチームに来た流れを掴むことです。

その為に大切なのはサーブとブロックです。

サーブで相手のの守備を崩し、単調になったスパイクをブロックで仕留める”サーブ&ブロック”が効果的になってくると試合を優位に進めていくことができますよ!

普段やっている基礎練習だけだとイメージしにくいかもしれませんが、最終的にどのような形で使われるのかをイメージすると、やりがいや面白さも生まれてきます。

どの練習においても目的を理解した上でプレーをしてみて下さい。

以上になります。

この記事を読んで何か抱えている問題や課題解決きっかけとなれば嬉しいです!

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