この記事を読むと、
- バックアタックの特徴と種類について理解できる
- バックアタックが上手く決まらない原因と解決策について理解できる
などの効果が期待できます。
バレーボールにおいてバックアタックにも数種類の攻撃パターンがあることはご存じでしょうか?
近年のバレーボールのレベルアップに伴い、コンビネーション攻撃内に様々な種類のバックアタックが組み込まれています。
バックアタックを取り入れることで、最大で攻撃枚数4~5枚となり相手のブロッカーでは対処できないほど有効なコンビネーション攻撃をくみ上げることも可能になります。
ここではバックアタックの種類と組み合わせ方について紹介していきます。
バックアタックとは?
バックアタックとは、アタックラインよりも後ろの位置からの攻撃のことです。
通常はフロントの選手のみが攻撃可能ですが、アタックラインを踏み越えなければバックポジションの選手も攻撃が可能になります。
ただし、通常のスパイクとは打ち方が異なるため難易度は少し高くなります。
バックアタックの特徴
バレーボールの試合の中でバックアタックを取り入れることは、攻撃の幅が広がったりエースの選手がバックポジションでも攻撃に参加可能などメリットもありますが、その反面デメリットがつきものです。
特徴を把握してから導入の有無を検討することをオススメします。
ここではバックアタックの特徴を紹介していきます。
バックアタックのメリット
バックアタックを取り入れることのメリットとしては2つあります。
1.攻撃枚数が増える
攻撃枚数が増えることで、相手のブロッカーのマークを外しやすくなります。
2.通常のスパイクとテンポを変えることができる
バックアタックの軌道は、通常のスパイクと比較して異なるため相手レシーバーとしては取りにくくなります。
バックアタックのデメリット
次にバックアタックのデメリットについてですが、大きく二つあります。
- コンビネーション攻撃がより複雑になる
攻撃枚数が増えることにより、組むコンビの種類も複雑になるためにチーム内での意思疎通が上手くできていないとチャンスボールを返球することになってしまいます。
2. 相手ブロックが付きやすい
フロントからのスパイクと比べてネットとの距離があるため相手のブロックが付きやすくなります。
攻撃の際は、相手ブロックを意識して組んでいきましょう。
バックアタックの種類について
バックアタックといっても実はテンポによって2種類が使い分けられています。
ここでは、2種類のバックアタックについて紹介していきます。
pipe(パイプ)攻撃
パイプ攻撃とは、セカンドテンポでのバックアタックになります。
パイプ攻撃のイメージとしては、縦の時間差攻撃(速攻&バックアタック)です。
多くのチームで取り入れられているバックアタックに該当します。
bick(ビック)攻撃
ビック攻撃とは、ファーストテンポでのバックアタックになります。
ビック攻撃のイメージとしては、シンクロ攻撃(速攻+バックアタック)です。
速攻とほとんど同じ速さでスパイクを打つため、求められるトスの技術も上がり難易度が高い攻撃になります。
海外の代表チームでは多く取り入れられている攻撃になります。
バックアタックがうまくいかない原因は?
早速バックアタックを組み込んでいこうと意気込んでみたが、なかなかうまくいかないことが多いですよね。
ここでは上手くいかない原因を下記3つに注目し、解決策を紹介していきます。
上手くいかない原因は大きく分けると下記の3種類あります。
- 強いスパイクが打てない
- ブロックに捕まる
- バックアタックが決まらない
1. 強いスパイクが打てない
強いスパイクが打てない選手の特徴としては、スパイクを打つ時のボールを捉える位置が頭よりも後ろであることが多いです。
ボールを捉える位置が後ろ過ぎると、スパイクを打つ際に自分の体重を乗せることが難しく結果的に軽いスパイクになりやすいです。
バックアタックの場合はスパイクの威力に顕著に出やすいため、セッターとスパイカーでの適切な位置をお互いに確認することが大切です。
重く強いスパイクを打つためには、頭よりも前の位置でボールを捉えることを意識して打ち込みましょう。
Vリーグの選手や、日本代表の選手のスパイクを見てみるととても参考になりますよ!
2. ブロックに捕まる
スパイクがブロックに捕まってしまう原因としては、スパイカーの位置(スロット)を上手く使えていないことが多いです。
スロットの説明についてはこちら(攻撃の増やし方)のページを参考にしてみて下さい。
相手のブロックは3枚ですので、同じスロットで攻撃していては有効な攻撃とは言えません。
バックアタックのコンビネーションを考える際も、フロント選手とは別のスロット(フロント:5番、バック:4番、フロント5番、バック:6番等)を使うと幅を生かせるため、相手のブロックもつきにくくなります。
3. バックアタックが決まらない
バックアタックが決まらないのは、レシーブする側の守備体型を認識できていないことが多いです。
バックアタックを使う事で相手の守備のタイミングを外せることが多く、相手の守備範囲を狭めることができます。
そのためバックアタックでは、強打を打ち込む事よりも相手の守備の穴を狙うスパイクを打った方が得点を取る確率は高いです。
バックアタックを打つ際に相手の守備の穴となりやすいのは、コートの真ん中あるいは相手の選手の間を狙いましょう。
相手の守備の真ん中が空きやすくなるため、フェイント又は軟打で狙ってみましょう
バックアタック時は身構えてしまいがちなので、守備選手の間を狙って打ち込んでみましょう
バックアタックの反則
バックアタックを打つ時に取られやすい反則について紹介していきます。
バックアタックを打つ際は注意してください。
- オーバーネット
- パッシング
- リベロの上げたトスを打つ
オーバーネット
アタッカーがアタックラインを踏むもしくは踏み越えてスパイクを打ったときに取られる反則。
バックアタックを打つ選手がラインを踏んでいた場合は、チーム内で声を掛け合って迅速に対処(ネットよりも高い位置で返球しない)しましょう。
パッシング・ザ・センターライン
バックアタック打った選手がセンターラインを超えて相手コートに踏み込んだ際に取られる反則。
バックアタックは前飛びしてスパイクを打つため、着地後は勢い余ってセンターラインを踏み越えてしまう可能性があります。
セッターとトスの位置をしっかりと確認し、勢いをコントロールできる位置にトスをもらえるように、しっかりと練習と確認をしておきましょう。
リベロトス(仮称)
リベロトスとは、リベロの選手ががアタックラインより前の位置で上げたトスを打った際に取られる反則。
忘れられがちな反則ですが、チーム内で声を掛け合ってミスを防ぎましょう。
反則については、下記の記事でも紹介していますので参考にしてみてください。
バックアタックの試合中のサインの確認方法
試合中のバックアタックを含めた攻撃ってどうやっているの?と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
実は多くの場合、セッターのハンドサインによって意思疎通を図っています。
フロントの選手はもちろんですが、バックの選手の攻撃位置やトスの早さなどもセッターが考えコントロールしています。
セッターを注視して試合を観戦してみるのも勉強になりますのでオススメです。
もちろん、相手チームにわからないようにサイン交換をしているため見えにくいですが。。。
まとめ
今回はバレーボールにおけるバックアタックについて紹介させていただきました。
- バックアタックの種類について
- バックアタックが上手くいかない原因について
- バックアタックに伴う反則の紹介
- バックアタックのサイン交換方法
あくまで、個人的な主観で説明させて頂きましたので参考程度にしていただけましたら幸いです。
最近では主流になってきているバックアタックをい含めたコンビネーション攻撃ですが、新しいことへのチャレンジは良くも悪くも、メリットとデメリットが存在します。
積極的な導入はもちろん良いことではありますが、しっかりと特徴を理解しておきましょう。
以上になります。
この記事を読んで何か抱えている問題や課題解決きっかけとなれば嬉しいです!
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