バレー部に入ったばかりのとき、先輩たちが叫ぶ謎の言葉に戸惑いませんでしたか?「ナイスキー」「ワンチ」「チャンボ」——実はどれも意味と使うタイミングが決まっています。掛け声の意味を知ると、自分から声を出せるようになり、チームの雰囲気をつくる側に回れます。この記事ではよく使われる掛け声8つの解説と、オリジナルの掛け声を作るための3ステップを紹介します。
この記事の内容
- 掛け声を出す3つの目的
- よく使われる掛け声 8選(場面別)
- オリジナルの掛け声を作る3ステップ
- 掛け声早見一覧表
1.掛け声を出す3つの目的
「なんとなく声を出している」という状態と、「目的を持って声を出す」では、チームへの影響がまるで違います。掛け声には明確な3つの役割があります。
🔥
チームの士気を上げる
得点直後の一声がチーム全体の気持ちを高め、次のプレーへの集中力を引き上げる
⚡
相手にプレッシャーをかける
声の大きさや勢いは相手チームの心理にも影響する。雰囲気で試合の流れが変わることも。
💪
自分を鼓舞する
「こーい!」と声に出すことで集中力が上がり、自分のプレーへの覚悟が決まる。
け声に技術は必要ありません。うまくなくてもいい。まず声を出すことがチームへの最初の貢献です。チームのリーダーや上手な選手ほど積極的に声を出しているのは、この効果を知っているからです。
2.よく使われる掛け声 8選(場面別)
掛け声はランダムに叫ぶものではなく、使う場面が決まっています。「意味」と「タイミング」をセットで覚えると、すぐに実践で使えるようになります。
ナイスキー
ナイスキーとは、「ナイス(Nice)」と「キル(Kill)」を組み合わせた言葉です。
意味
流れを断ち切るスパイクを決めたという称賛。「キル」=ラリーの流れを終わらせる一打。
使うタイミング
チームメイトが強烈なスパイクを決めた直後。打った選手の次のプレーへの気持ちを高める。
ポイント得点の中でも特に「完璧な一打」が決まったときに使うと効果的。頻繁に使いすぎると薄れる。

ナイスシャット
ナイスシャットとは、「ナイス(Nice)」と「シャットアウト(shutout)」を組み合わせた言葉です。
意味
相手スパイクをブロックで完全に止めて得点したという称賛。シャットアウト=完封。
使うタイミング
チームメイトのブロックが決まった直後。ブロッカーの選手は注目されにくいため、声で讃えると士気が上がる。
ポイント守備の貢献を称える言葉。ブロッカーへの声かけはチームの守備意識全体を高める効果がある。

ナイッサー
ナイッサーとは、「ナイス(Nice)」と「サーブ」を組み合わせた言葉になります。
意味
「良いサーブを打て」という期待と応援を込めた掛け声。
使うタイミング
チームメイトがサーブを打つ直前。集中している選手の背中を後押しする一声。

ナイスカット
ナイスカットとは、「ナイス(Nice)」と「サーブカット」を組みあわせた言葉です。
意味
サーブレシーブ(サーブカット)がうまく上がったことへの称賛。
使うタイミング
チームメイトが良いレシーブを上げた直後。守備からのつなぎを称える言葉。

こーい
こーいとは、サーブカットの時に「こっちへこい」という言葉の略称です。
意味
「ボールを自分のところに持ってこい(受け取る覚悟がある)」という自己鼓舞の言葉。
使うタイミング
サーブレシーブの直前。声に出すことで自分の集中力と覚悟が高まる。
ポイントチームメイトへの情報共有にもなる。「自分が取る」と宣言することでお見合いを防ぐ効果も。

チャンボ
チャンボとは、チャンスボールの略称です。
意味
相手から得点チャンスになるボールが来たという情報共有の言葉。
使うタイミング
相手からチャンスボールが自陣に来た瞬間。チーム全体に「攻撃の準備をしろ」と伝える。
重要チャンスボールはミスが起きやすい場面でもある。「チャンボ」の一声で全員の気持ちを引き締める効果がある。

ワンチ
ワンチとは、ワンタッチの略称になります。
意味
ブロック時に相手のボールに触れたという事実をチームメイトに知らせる言葉。
使うタイミング
ブロックに飛んだ際にボールに触れた瞬間。後ろのレシーバーにボールの変化を予告する。
重要ワンタッチ後はボールがイレギュラーな方向へ飛ぶ。「ワンチ」があるかないかでレシーバーの準備が大きく変わる。

ナイスファイ
ナイスファイとは、「ナイス(Nice)」と「ファイト」を組み合わせた言葉です。
意味
「よく頑張った」「よくつないだ」という守備面での努力を讃える言葉。
使うタイミング
チームメイトが粘り強く守備でつないだ後。得点にならなくても声をかけることでチームの粘り強さが育つ。
ポイント得点が入ったときだけでなく、つながなかった場面でも使えるのがナイスファイの強み。守備文化をチームに根付かせる一言。

3.オリジナルの掛け声を作る3ステップ
新チームを立ち上げたとき、チームだけの掛け声があると一体感が生まれます。「なんとなく作った」掛け声より、目的から逆算して作った掛け声の方が長く使われ、チームに根付きます。
1 目的を決める
「何のために使うのか」「使ったときにチームをどんな状態にしたいか」を最初に決めます。士気を上げたいのか、情報共有なのか、自己鼓舞なのか——目的によって言葉の方向性がまったく変わります。チーム全員で話し合って決めると定着しやすくなります。
2 気持ちが高まる・引き締まる言葉を出す
目的に合った言葉を複数出してみましょう。一つに絞ろうとせず、まず5〜10個ブレインストーミングするのがコツです。「この言葉を聞いたときに気持ちが上がるか」を全員でイメージしながら選ぶと、実際に効く掛け声が選べます。
3 7〜8文字以内に短縮する
掛け声は「瞬時に出せる」ことが命です。長すぎると噛んだり間が空いたりして、タイミングが合いません。どんなに良い言葉でも、試合中に自然と口から出る長さに圧縮しましょう。目安は7〜8文字以内。英語と日本語を組み合わせると短縮しやすくなります。
例:「諦めずにつなごう」→「ツナゴー!」/「全力で取りに行け」→「フルゴー!」のように、意味を保ちながら短縮するのがポイントです。
4.掛け声 早見一覧表
練習前・試合前の確認用にまとめました。チームで共有してみてください。
| 掛け声 | 意味・由来 | 使う場面 |
|---|---|---|
| ナイスキー | Nice + Kill。流れを断ち切るスパイクを称える。 | スパイク決定直後 |
| ナイスシャット | Nice + Shut out。ブロックで完封した際の称賛。 | ブロック得点直後 |
| ナイッサー | Nice + Serve。良いサーブへの期待と応援。 | チームメイトのサーブ直前 |
| ナイスカット | Nice + Serve Cut。良いサーブレシーブへの称賛。 | レシーブ成功後 |
| こーい | 「ボールをこっちへ」の略。覚悟と集中の宣言。 | サーブレシーブ直前 |
| チャンボ | チャンスボールの略。全員に攻撃準備を促す。 | チャンスボールが来た瞬間 |
| ワンチ | ワンタッチの略。ボールに触れたことを伝える。 | ブロックでボールに触れた瞬間 |
| ナイスファイ | Nice + Fight。守備の粘り強さを讃える。 | チームメイトが守備でつないだ後 |
まず「ナイスキー」「チャンボ」「ワンチ」の3つを覚えれば、試合中の声かけの大半をカバーできます。慣れてきたら他の言葉も少しずつ増やしていきましょう。
バレーボールの基礎知識についてはこちらもあわせてどうぞ。


コメント